夫は<お腹いっぱい食べられればいい>何でも派
私は<少量でおいしいものを、尚且つ適温で気に入った器とお箸で食べたい>こだわり派
結婚当初はコンビニ食、冷凍食品に慣れていた彼の舌を私好みにどう変えるか?相当悩みました。私は一応資格だけは栄養士。健康のための<理屈>は分かっています。味覚って大切なんだな、と改めて感じたし、何回も大喧嘩になりました。
<あなたのご飯、味がしません>
といって、ソースやらしょうゆやらマヨネーズを食事が見えなくなるくらいガンガンかけていた夫
それが今では、底の見える位薄いお味噌汁も、マヨネーズを使わないポテトサラダも好んで食べます。血の滴るような赤身のお肉しか口にしたかった彼も、最近は<カタイ>といって霜降りのみ受け付けるようになりました。(これはこれで困った話ですが)
私の作る日々の食事は、玄米、雑穀入り、野菜中心、肉なし、揚げ物なし、乾物、超薄味。素材の味重視の<引き算>の食事。
ところが、この数ヶ月のイギリス生活で、彼の舌は完全に元に戻ってしまいました。(当然お腹もぽっこり)
義母は久しぶりに帰省した我が息子に、お袋の味を!と毎日張り切って一日中キッチンに。
バターのとけきらないトースト、食後のスコーン(ダブルクリームジャムつき)、チョコレート、ポテトチップス、ビスケット。一日に何回も飲む紅茶には砂糖とミルク、(ビスケット付き)食事にはデニッシュ、ペーストリー、揚げ物、肉、肉、肉!そしてビール、ワイン、ラム、ウィスキー、コーラ。付け合せのゆで野菜にも大量のバター。

これを書いているだけで胸焼けが。。。
手が足りないから、といってついていった一週間に一度の食料品の買い物でも、かごの中に4箱のバターが。10リットルの牛乳が。これを使い切ってしまうのだから。。。(普段は義理の両親は2人暮らし)
イギリス人は基本<我慢>をしません。
夫の実家とはいえ、台所には立てないので、、、それでもよく夫には<もう食べないように>と毎日のように叫んでいましたが、それを見た義母に何度も怒られました。
<食べたいものを食べたいときに好きなだけ食べて何が悪いの?まわりが言うことではない。>
やりたいこと、食べたいもの、買いたいもの、全て我慢しないどこまでも自己決定の国。
サウジで夫をどこまで元に戻せるか?私の腕が鳴ります。
きっと今はクリスマス一色であろう、イギリス。
代表的なクリスマスのお菓子、ミンスパイ(右)とエコールズケーキ。
おいしいお紅茶と共にいただきましょう。(ブラックで

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