ロンドンに向かう長距離バスの中、夫が言いにくいことだけど、と話を切り出した。
<サウジで稼いだお金、母の枕元に置いてきました>
なんとなくそんな話をしていたので、そうするだろうと思っていた。
<自分で稼いだものは自分で好きなように使ってください>
と、答えた。
夫はさらっとこういうことをする。
この人と一緒になってよかったと心から思った。
このトルコ行きは突然決まり、決定から渡航までは三日間。それまでは夫はサウジに帰る準備、私は無期限でロンドンで一人暮らしをする手配を済ませていた。
ただ、なんとなく一緒に新しい生活をしたいとは思っていた。彼のキャリアを取るか、二人の日々を取るかは正直少し迷った。
けれど、トルコのお話をいただいてすぐに飛びついた。面白そうだったから。
私たちの日々の会話は英語、日本語、昔お互い習ったフランス語、キエフで習ったロシア語、それにサウジで使うと思ったアラビア語。トルコ語は想定外、、、。
即、トルコ語強化体制が整った。行きのバスの中から特訓開始!
ロンドンについて、早速別行動
私が向かったのはバッキンガムパレス。国旗がなびいているときは女王様がいらっしゃる日。
セントジェームズパークを通って
ミンスターまでが私のお気に入りのお散歩コース。